CSVデータを使って、複数名のスコアを生成AIに読み込ませる


スコアを入力する相手が少人数であれば、「Aさんは××」「Bさんは××」のように、1人ずつA・B・C・Dのスコアを生成AIに入力する方法で対応できます。
しかし、人数が多い場合は、1人ずつスコアを入力するのは手間がかかります。
そのような場合は、管理画面からCSVデータを出力し、生成AIに読み込ませるための「AI読込用ファイル」を作成することで、複数名のスコアを一括して読み込ませることができます。

AI読込用ファイルを読み込ませた後は、他のページで紹介している入力例を使い、特定の匿名IDを指定して、自己理解、相手理解、チーム理解などについて質問できます。

このページでは、管理画面からCSVを出力し、Excelで必要な形に整えたうえで、生成AIに読み込ませるための以下の手順を説明します。

・管理画面から診断結果をCSV形式で出力する
・不要な列を削除し、匿名IDの列を追加する
・匿名IDと氏名を照合できる状態で、「匿名ID対応表」として保存する
・そこから氏名や所属などを削除し、「AI読込用ファイル」として保存する
・作成した2つのファイルを社内の共有場所に保存する
・利用者が「AI読込用ファイル」を基本情報と一緒に生成AIへ入力する

作業の中心は、出力したCSVをExcelで整理し、用途に応じて2つのファイルとして保存することです。
特別なシステム設定を行うものではないため、Excelの基本操作ができれば準備できます。

ファイル自動作成ページをご用意しています

このページでは、「AI読込用ファイル」と「匿名ID対応表」を作成する手順を説明していますが、この手作業を行わずに、CSVファイルから2つのファイルをWeb上で自動作成できるページをご用意しています。
ご利用は無料です。よろしければ、以下のページもご利用ください。
ファイル自動作成ページはこちら

 

管理者側と利用者側


このページでは、作業を「管理者側」と「利用者側」に分けて説明します。
管理者側は、利き脳診断の管理画面から診断結果をCSV形式で出力し、「匿名ID対応表」と「AI読込用ファイル」を作成する担当者です。
利用者側は、管理者側が作成したAI読込用ファイルを受け取り、自分が利用している生成AIに読み込ませて活用する人です。

生成AIサービスや社内環境によっては、ファイルを共有できる仕組みがある場合もありますが、その可否や操作方法は、利用しているサービスや社内設定によって異なります。

ここでは、管理者側がAI読込用ファイルを社内の共有場所に保存し、利用者側がそのファイルを取得して、自分の生成AIに読み込ませる一般的な流れで説明します。

 

管理者側の作業:管理画面からCSVを出力する


管理者側は、まず管理画面から、対象者の診断結果をCSV形式で出力します。

◆ 作業1:診断結果一覧を開く
管理画面にログインしたら、メニューから次の順に進みます。

診断結果 > 診断結果一覧

◆ 作業2:出力したい対象者を検索する
診断結果一覧で、出力したい対象者を検索します。

再受検している受検者がいらっしゃる場合

再受検を行っている受検者がいる場合は、同じ人の診断結果が複数表示されます。
その場合は、画面右上にある「最終診断のみ」にチェックを入れてから検索してください。
「最終診断のみ」にチェックを入れることで、同じ受検者が複数回受検している場合でも、最新の診断結果だけを対象にできます。

◆ 作業3:CSVに出力する対象者を選択する
対象者が表示されたら、CSVに出力したい人を選択します。
1件ずつチェックを入れることもできますが、人数が多い場合は、検索結果一覧の上にある選択機能を使うと便利です。
たとえば、「検索結果の1〜100件目を選択」のように範囲を指定して「選択」をクリックすると、対象者をまとめて選択できます。

◆ 作業4:CSV形式で出力する
出力対象を選択したら、「CSV形式で出力」をクリックします。
選択した対象者の診断結果がCSV形式で出力されます。

出力されたCSVには、A・B・C・Dのスコアだけでなく、氏名、所属、役職、メールアドレスなどの情報も含まれています。
そのため、次の手順で、生成AIに読み込ませるために必要な項目だけを残す形に整理します。

 

管理者側の作業:CSVをExcelで開き、不要な列を削除する


CSVファイルには、A・B・C・Dのスコアだけでなく、生成AIで活用する際には不要な情報(項目)が含まれています。
そのため、不要な列を削除し、作業しやすい状態に整理します。

◆ 作業1:CSVファイルをExcelで開く
管理画面から出力したCSVファイルを、Excelで開きます。

この時点で残しておく項目は、次の項目です。
・A(スコア)
・B(スコア)
・C(スコア)
・D(スコア)
・名前
・所属1
・所属2
・役職

一方で、その他の項目は、この後の作業では不要となります。
・診断結果ID
・診断日
・入力日時
・設問バージョン
・利用者ID
・生年月日
・性別
・メールアドレス
・管理者
・管理者メモ

◆ 作業2:不要な列を削除する
「診断結果ID」~「管理者メモ」までの不要な列を指定して削除し、この時点では、「A・B・C・Dのスコア」「名前」「所属(1・2)」「役職」だけの状態にします。

この時点で、名前や所属などの情報を残しておくのは、次の手順で匿名IDを追加したあと、匿名IDと実際の利用者を照合できるようにするためです。
最終的に、生成AIに読み込ませるファイルを作成する際には、名前や所属などの情報は削除します。

 

管理者側の作業:匿名IDを追加する


不要な列を削除したら、次に「匿名ID」を追加します。

匿名IDとは、氏名などの個人情報の代わりに使う番号や記号のことです。
生成AIに読み込ませるファイルでは、氏名などの個人情報ではなく、この匿名IDを使って利用者を区別します。

たとえば、次のような形です。
・001さん
・002さん
・003さん

なお、匿名IDは、この例のような連番に限らず、社内で管理しやすい番号や記号で設定して構いません。

匿名IDは、次の手順で追加します。

◆ 作業1:Excelの一番左に新しい列を追加する
Excelの一番左に新しい列を追加します。
この列が、新しいA列になります。

◆ 作業2:セルA1に「匿名ID」と入力する
追加した列の1行目(セルA1)に「匿名ID」と入力します。

◆ 作業3:セルA2に数式を入力する
匿名IDの列の2行目(セルA2)に、次の数式を入力します。

=TEXT(ROW(A1),”000″)&”さん”

この数式を入力してEnterキーを押すと、セルA2に「001さん」と表示されます。

◆ 作業4:数式を下の行までコピーする
セルA2を選択します。
セルA2の右下にマウスを合わせると、マウスポインターの形が小さな「+」に変わります。
その状態で、右下の「+」をダブルクリックします。
すると、隣の列にデータが入っている行まで、数式が自動でコピーされます。

これにより、001さん、002さん、003さん……のように、人数分の匿名IDを作成できます。

◆ 作業5:匿名IDを「値」として貼り付ける
匿名IDが作成できたら、匿名IDの列全体を選択してコピーします。
そのまま同じ場所で右クリックし、貼り付けのオプションから「値」を選んで貼り付けます。
これは、数式のままではなく、001さん、002さん、003さん……という文字そのものとして固定するためです。

「値」として貼り付けを行うことで、後から行を移動したり、別のファイルにコピーしたりした場合でも、匿名IDが崩れにくくなります。

以上で、各受検者と匿名IDを照合できる状態になります。

 

管理者側の作業:2つのファイルを作成する


匿名IDを追加したら、ファイルを以下の2種類に分けて保存します。
・匿名ID対応表
・AI読込用ファイル

◆ 作業1:「匿名ID対応表」を保存する
匿名ID対応表は、匿名IDと実際の利用者を照合するためのファイルです。
たとえば、「001さん」が誰なのか、「002さん」が誰なのかを確認するために使用します。

匿名ID対応表には、次のすべての項目を残したまま保存します。
・匿名ID
・A(スコア)
・B(スコア)
・C(スコア)
・D(スコア)
・名前
・所属1
・所属2
・役職

◆ 作業2:「AI読込用ファイル」を作成して保存する
AI読込用ファイルは、生成AIに読み込ませるためのファイルです。
まず匿名ID対応表をコピーし、次に氏名や所属など、個人や組織が特定される情報を削除して、以下の5項目だけにして保存します。

・匿名ID
・A(スコア)
・B(スコア)
・C(スコア)
・D(スコア)

なお、作成した2つのファイルは、管理しやすい名前で保存します。
たとえば、作成日を入れて、次のようなファイル名にすると区別しやすくなります。
・匿名ID対応表_20260601.xlsx
・AI読込用_20260601.xlsx

 

管理者側の作業:社内の共有場所に保存する


2つのファイルを作成したら、社内で共有します。

◆ 作業1:2つのファイルを社内の共有場所に保存する
共有するファイルは、次の2つです。
・匿名ID対応表
・AI読込用ファイル

共有場所は、会社や組織で利用している共有フォルダ、社内ポータル、ファイル共有サービスなどです。
このページでは特定のサービスを前提にしていないため、各社で利用している共有方法に合わせて保存してください。

なお、匿名ID対応表は、氏名や所属などの情報を含むため、取り扱いには十分ご注意ください。
共有範囲は、組織内で決めたルールに従って設定してください。

 

利用者側の作業:AI読込用ファイルを生成AIに読み込ませる


ここからは、利用者側の作業です。
利用者は、共有されたファイルのうち、「AI読込用ファイル」を生成AIに読み込ませます。

生成AIに読み込ませるのは、「AI読込用ファイル」だけです。
「匿名ID対応表」は、生成AIには読み込ませません。

以下の作業は、その後、診断結果を生成AIで活用するための「事前準備」となります。

基本情報を入力する際は、下記の入力例の「コピー」ボタンを押して、あなたがお使いのChatGPTなどの生成AIに貼り付けてください。
「○○○」の部分は、ご自身の匿名IDに合わせて置き換えてください。

◆ 作業1:AI読込用ファイルを生成AIにアップロードする
共有されたAI読込用ファイルをアップロードします。

◆ 作業2:基本情報と回答の前提を入力する
アップロードしたファイルの内容と判定ルールに加えて、回答するときに共通して踏まえてほしい前提を入力します。

基本情報と回答の前提

アップロードしたファイルには、複数名の匿名IDと、A・B・C・Dのスコアが入っています。
匿名IDは、各メンバーを区別するための番号です。

このスコアは、ハーマンモデルをベースとした診断のスコアです。
A・B・C・Dの4つのスコアは、一人の受検者ごとに合計200点です。
48点以上が優勢脳と判定されます。

自分自身の診断結果もこの一覧に含まれている場合、私の匿名IDは「○○○」です。

回答するときは、最も高い領域や優勢脳だけで判断せず、各人のA・B・C・Dのスコア全体のバランスと、領域ごとのスコア差を踏まえてください。
スコアが低い領域を、能力不足、欠点、できないことと決めつけないでください。

匿名IDとスコアの対応を正確に読み取り、質問で指定した匿名IDを取り違えないでください。
ファイルに含まれていない人物、匿名ID、スコア、所属、役職、関係性は作らないでください。

この後、このスコアにもとづいて、自己理解、相手理解、チーム理解などについて質問します。

以上で、「事前準備」は完了です。
この後は、他のページで紹介しているテーマ・入力例を参考にして、生成AIに質問していきます。

たとえば、次のように質問できます。
「001さんと005さんのA・B・C・Dのスコアを比較し、共通点と違いを説明してください」
「私の匿名IDは003さんです。003さんと008さんが仕事を進めるときに、認識の違いが生じやすい点を整理してください」
「このチーム全体のスコアをもとに、チームの傾向、偏り、活かしやすい強み、意識して補った方がよい視点を整理してください」

補足

同じチャット内で続ける場合は、毎回AI読込用ファイルや基本情報を入力し直す必要はありません。
「001さんと003さんを比較してください」「その違いを会議場面に絞ってください」「具体的な声のかけ方を3つ出してください」など、匿名IDと知りたい内容を短く入力して、回答を深めることができます。

ただし、新しいチャットで質問する場合、前回の入力から時間が空いた場合、ファイルの対象者やスコアが更新された場合、話の前提を整理し直したい場合は、あらためて最新のAI読込用ファイルと基本情報を入力してください。

 

共有・管理にあたっての注意点

 

◆ 診断結果の共有について
診断結果のデータを職場やチームで共有する場合は、誰の結果を、誰までが見られる状態にするのかを、あらかじめ確認しておくことが大切です。
診断結果は、氏名などと結びつくことで個人情報として扱われるため、本人の了承なく共有するのではなく、共有の目的を説明し、了承を得たうえで共有するようにしてください。

AI読込用ファイルと匿名ID対応表の取り扱い

◆ AI読込用ファイルに含める情報について
AI読込用ファイルには、匿名IDとA・B・C・Dのスコアだけを残し、氏名、所属、役職、メールアドレス、生年月日など、個人や組織が特定される情報は含めないようにしてください。

◆ 匿名ID対応表は生成AIに読み込ませない
匿名ID対応表は、匿名IDと実際の受検者を照合するためのファイルです。
生成AIには読み込ませず、手元で確認するために使用します。

◆ 匿名ID対応表の保管・共有範囲について
匿名ID対応表には、氏名や所属など、個人や組織が特定される情報が含まれるため、共有範囲や保管場所は、組織内で決めたルールに従って管理してください。

◆ ファイルをアップロードできない場合
生成AIサービスによっては、ファイルをアップロードできる場合と、アップロードできない場合があります。
ファイルをアップロードできない場合は、AI読込用ファイルを開き、表の内容をコピーして、チャットの入力欄に貼り付けてください。

ご利用にあたって
 本ガイドは、利き脳診断をご利用・ご検討いただく方が、診断結果をより実践的に活用いただくための資料です。
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