
生成AIを活用する際の注意点
ここでは、利き脳診断の結果を生成AIで活用する際に、特に注意しておきたい点を整理します。
生成AIを使うことで、これまで結果シートやガイドブックを読むだけでは具体化しにくかった活用方法を、1on1、メール、会議、チーム運営、営業場面などの実践に落とし込むことができます。
一方で、診断結果も生成AIの回答も、絶対的な答えではありません。
診断結果はその人の傾向を理解するための有効な手がかりですが、人を完全に分析できるものではありません。
また、生成AIの回答も、入力された情報をもとにした、実践に向けた判断材料です。
そのため、以下の点に注意して活用してください。
診断結果や生成AIの回答を鵜呑みにしない
生成AIの回答は、絶対的な正解としてそのまま受け取るのではなく、実践に向けた判断材料として扱うことが大切です。
利き脳診断の結果を生成AIで活用することは、生成AIに適当な判断を求めるのではなく、診断結果のスコアと判定ルールをもとに、膨大な解説情報の中から適切なものを引き出す、という位置づけです。
一方で、診断結果のスコアが正確であっても、人はスコアだけで完全に分析できるものではありません。
また、相手との関係性、職場の空気、過去の経緯、その日の状況など、現実の文脈や行間を生成AIは十分に読み取ることができません。さらに、生成AIの回答は、専門家が相手の反応や場の空気を見ながら、その場で言葉を選び、個別に助言することとも異なります。
そのため、生成AIの回答を100点の正解としてそのまま扱うのではなく、実践に向けた判断材料として受け止めることが大切です。
70点かもしれないけれど、何も準備せずに臨むよりも判断材料を持って臨む方が、気持ちに余裕を持って実践に向き合いやすくなります。
そのうえで、最後はご自身の手で、相手や場面に合わせた「最後のひと手間」を加えてください。
プロファイリング結果は仮説として扱う
プロファイリングは、相手の言動からA・B・C・Dの傾向を推測する機能です。
ただし、相手本人が診断を受検して得られた正確なスコアに基づいていないため、あくまで仮説として扱うことが大切です。
プロファイリングは、相手のスコアを正確に「測定」するものではなく、相手の言動をもとに傾向を「推測」するものです。
プロファイリングで表示されるのは、A・B・C・Dのうち、推測された上位2つであり、その組み合わせは全部で12通りに限られます。
そのため、診断結果の正確なスコアを入力する場合のように、細かなスコア差まで踏まえた個別の回答は得られません。
プロファイリング結果は、相手を決めつけるためのものではなく、営業場面などで相手へのアプローチを考えるための大まかな仮説として活用してください。
個人情報や社外秘情報は入力しない
生成AIに入力する際は、氏名、会社名、部署名、メールアドレスなど、個人や組織が特定される情報は入力しないでください。
また、社外秘情報、未公開情報、顧客情報、契約条件、商談内容、社内の人事情報など、外部に出すべきではない情報も入力しないでください。
たとえば、次のように置き換えます。
・××××さん → Aさん
・株式会社〇〇 → 取引先
・××部長 → 上司
・新入社員の××さん → 新メンバー
自分や相手を区別できれば十分ですので、「私」「Aさん」「Bさん」「上司」「部下」「同僚」「取引先」「新メンバー」などの表記で問題ありません。
一般の生成AIサービスを利用する場合はもちろん、会社や組織で契約している生成AIを利用する場合も、入力してよい情報の範囲には注意が必要です。
会社や組織で契約している生成AIを利用する場合は、所属組織のルールに従ってください。
ガイドブックや結果シートの入力は必要な範囲にとどめる
生成AIにガイドブックや結果シートの内容を入力する場合は、利き脳診断の理解・活用に必要な範囲に限って、該当箇所の文言をコピーして貼り付けてください。
たとえば、次のように必要な箇所だけを入力します。
・総評コメントを深掘りしたい場合は、総評コメント部分
・得意タスクを深掘りしたい場合は、得意タスクの該当部分
・コミュニケーション難易度を使う場合は、ガイドブック10〜11ページの該当説明
・クリエイティブ・プロセスを使う場合は、ガイドブック25ページの該当説明
ガイドブック全体や結果シート全体を、必要以上に入力する必要はありません。
また、入力した内容を第三者に共有・公開・再配布することは避けてください。
ガイドブックや結果シートの内容は、利き脳診断の理解・活用に必要な範囲で扱ってください。
定期的に再受検し、現状に近いスコアを活用する
利き脳診断の結果は、その時点での思考傾向を理解するためのものです。
前述のように、ハーマンモデルでは「先天3割・後天7割」と言われており、思考特性には生まれ持った傾向だけでなく、その後の経験、役割、環境によって形づくられる部分も大きいと考えられています。
そのため、仕事の経験、役割、環境の変化によって、スコアが変わることがあります。
生成AIは、入力されたスコアをもとに回答するため、何年も前のスコアを入力すると、現在の自分や相手の状態とは少しズレた回答になる可能性があります。
特に、次のような場合は再受検を検討してください。
- 前回の受検から1年以上経っている
- 仕事内容や役割が大きく変わった
- 異動、昇進、転職などで環境が変わった
- チーム編成が変わった
- 現在の自分の感覚と、過去の結果にズレを感じる
- 生成AI活用の前提として、より現状に近いスコアを使いたい
上記のような変化がある場合は、現状に近いスコアを確認しておくことで、生成AIから得られる回答も実情に合いやすくなります。
ブレインパートナーズでは、定期健康診断のように、年1回程度を目安に再受検し、現状の思考特性を確認することをおすすめしています。
その目的の範囲内で、自由にご利用いただけます。
なお、本ガイドの内容を目的外で転載・再配布・販売・公開したり、改変して利用することはご遠慮ください。
