複数名のスコアを入力し、チーム理解に活かす


チームメンバーのスコアを生成AIに入力することで、チーム全体の傾向や、メンバーごとの特徴、力を発揮しやすい場面、起こりやすいすれ違いなどを整理できます。

利き脳診断には、複数メンバーの結果をチームとして把握する「簡易組織診断」の帳票もありますが、ここでは、その帳票が手元にない場合を前提にします。
メンバーのスコアを一覧で入力し、生成AIを使ってチーム全体の傾向を整理する使い方を紹介します。

基本的な入力例は、チーム全体の傾向、メンバーごとの役割分担、起こりやすいすれ違い、会議やプロジェクト運営への活用、クリエイティブ・プロセスへの活用の5つです。
最後に、少し別の使い方として、チーム内でタイプの近いメンバーを探す入力例も紹介します。

複数名のスコアを比較することで、特定のメンバーとスコア傾向が近い人を確認できます。
たとえば、新しく加わるメンバーに対して、メンター候補や相談相手をピックアップする場合などに活用できます。

なお、複数名のスコアを入力する場合、少人数であれば手入力でも問題ありませんが、人数が多い場合は、管理画面から診断済みデータをCSVで出力し、必要な項目だけを抽出して利用することもできます。
生成AIにファイルを読み込ませられる場合は、CSVやExcelファイルを使用できます。
ファイル読み込みに対応していない場合は、必要な箇所をコピーして貼り付けてください。

その際、個人名はそのまま入力せず、「Aさん」「Bさん」「Cさん」など、メンバーを区別できる表記に置き換えてください。

 

入力する基本情報


まず、次のようにスコアと判定ルールを入力します。

● 以下は、チームメンバー5名のスコアです。
● このスコアは、ハーマンモデルをベースとした診断のスコアです。
● A・B・C・Dの4つのスコアの合計は200点です。
● 48点以上が優勢脳と判定されます。
● 私:A75、B48、C42、D35
● Bさん:A65、B38、C60、D37
● Cさん:A40、B70、C55、D35
● Dさん:A35、B45、C70、D50
● Eさん:A50、B42、C38、D70
● この5名を1つのチームとして扱います。

ここまでを入力したうえで、続けて知りたいことを質問します。

なお、回答の分量や形式を指定したい場合は、質問の最後に次のような条件を加えておくと、目的に合った回答を得やすくなります。

  • 500字以内で整理してください。
  • 箇条書きで説明してください。
  • 重要なポイントを3つに絞ってください。
  • 表形式で整理してください。

補足

生成AIに質問する際は、テーマごとにチャットを分けると、あとから見返しやすく、回答も整理されやすくなります。
たとえば、「チーム全体の傾向を整理する」「メンバーごとの力を発揮しやすい場面を整理する」「チーム内で起こりやすいすれ違いを整理する」「プロジェクト運営や会議の進め方を考える」など、質問の目的が変わる場合は、新しいチャットを作成し、その最初にチームメンバーのスコア・判定ルールを入力してください。

一方、同じテーマについて同じチャット内で続けて質問する場合は、毎回チームメンバーのスコア・判定ルールを入力し直す必要はありません。
ただし、前回の入力から時間が空いた場合や、話の前提を整理し直したい場合は、あらためてチームメンバーのスコア・判定ルールを入力してください。

 

入力例1

この5名を1つのチームとして見た場合の全体傾向を整理してください。
チームとして強みになりやすい特徴、注意しないと抜け落ちやすい視点、意思決定や会議で起こりやすい特徴を分かりやすく教えてください。

生成AIから得られる実際の回答例(約700字で指定)

入力スコア:私 A75、B48、C42、D35 / Bさん A65、B38、C60、D37 / Cさん A40、B70、C55、D35 / Dさん A35、B45、C70、D50 / Eさん A50、B42、C38、D70
判定ルール:省略

この5名は、A・B・C・Dそれぞれの強みを持つメンバーが含まれており、チームとしては比較的バランスの取れた構成です。Aが高いメンバーが複数いるため(あなた、Bさん、Eさん)、事実や根拠をもとに考える力、課題を分析する力、合理的に判断する力は強みになりやすいでしょう。また、Cが高いメンバーも複数いるため(Bさん、Cさん、Dさん)、人間関係やチームの雰囲気、周囲への配慮も意識しやすいチームです。さらに、Bが高いCさんや、Dが高いEさんもいるため、計画的に進める力と、新しい発想を広げる力の両方を取り入れる余地があります。

一方で、メンバーごとに重視する視点が異なるため、会議では「何を大事にして判断しているのか」が見えにくくなると、すれ違いが起こりやすくなります。たとえば、Aが高いメンバーは根拠や合理性を重視し、Bが高いメンバーは手順や実行可能性を重視し、Cが高いメンバーは関係者への影響や納得感を重視し、Dが高いメンバーは可能性や新しい展開を重視しやすい傾向があります。

そのため、意思決定では、論理的に正しいかだけでなく、実行手順は明確か、関係者の納得は得られそうか、新しい可能性を十分に検討したか、という4つの視点を意識するとよいでしょう。会議では、最初に目的と決めるべきことを確認し、その後でアイデア出し、影響確認、実行計画、意思決定の順に進めると、各メンバーの強みを活かしやすくなります。

注意しないと抜け落ちやすいのは、全員が自分の得意な視点から発言し、他の視点を「細かすぎる」「感情的すぎる」「現実的でない」と受け止めてしまうことです。違いを対立として見るのではなく、判断材料を増やすための視点の違いとして扱うことで、チーム全体の意思決定の質を高めやすくなります。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

 

入力例2

この5名それぞれについて、チーム内で力を発揮しやすい場面や、周囲が関わる際に意識するとよい点を整理してください。
あわせて、各メンバーに声をかける際のポイントや、任せ方のポイントも整理してください。

 

入力例3

この5名のスコアをもとに、チーム内で起こりやすいすれ違いを整理してください。
特に、どのメンバー同士で、どのような場面で認識のズレや摩擦が起こりやすいかを教えてください。
あわせて、会議、役割分担、意思決定、進捗管理の場面で、それを防ぐための具体的な対策も教えてください。

 

入力例4

この5名で新しいプロジェクトを始めます。
初回ミーティングの進め方、議題の順番、メンバーから意見を引き出す工夫、最後に決めておくべきことを整理してください。
あわせて、このメンバー構成で会議がうまく進まない場合に起こりやすいことと、それを防ぐための注意点も教えてください。

生成AIから得られる実際の回答例(約1,000字で指定)

入力スコア:私 A75、B48、C42、D35 / Bさん A65、B38、C60、D37 / Cさん A40、B70、C55、D35 / Dさん A35、B45、C70、D50 / Eさん A50、B42、C38、D70
判定ルール:省略

この5名で新しいプロジェクトを始める場合、初回ミーティングでは、最初から細かな実行計画に入るのではなく、目的共有、意見出し、影響確認、役割整理、次の行動確認という順番で進めると、各メンバーの強みを活かしやすくなります。

まず冒頭では、プロジェクトの目的、背景、今回のミーティングで決めたいことを明確にします。あなたやBさんのようにAが高いメンバーは、目的や判断材料が明確になると議論に入りやすくなります。また、CさんのようにBが高いメンバーにとっても、進め方や到達点が見えることで安心して参加しやすくなります。

次に、EさんのようにDが高いメンバーが自由にアイデアを出しやすい時間を設けるとよいでしょう。この段階では、すぐに実現可能性を判断せず、「どんな可能性があるか」「従来と違う進め方はないか」を広げることを優先します。ここで早く結論を出しすぎると、Dの発想が十分に活かされない可能性があります。

その後、Bさん、Cさん、DさんのようにCが高いメンバーの視点を活かし、関係者への影響や、メンバーの納得感、顧客や周囲への伝わり方を確認します。新しいプロジェクトでは、合理性だけでなく、関係者がどう受け止めるかも重要です。この確認を入れることで、後から「聞いていない」「納得できない」といったすれ違いを減らしやすくなります。

次に、CさんやあなたのBの視点を活かして、実行手順、担当、期限、確認方法を整理します。ここでは、「誰が」「いつまでに」「何をするか」を明確にし、次回までの具体的な行動に落とし込みます。特にBが高いメンバーは、手順や役割が明確になることで力を発揮しやすくなります。

このチームで会議がうまく進まない場合に起こりやすいのは、Aの強いメンバーが早く合理的な結論を出そうとし、Dの発想やCの納得感が置き去りになることです。また、Cの視点が強く出ると、関係者への配慮に時間がかかり、Bのメンバーが「いつ決めるのか」と感じる可能性もあります。

そのため、初回ミーティングでは、議題ごとに「今は広げる時間」「今は影響を確認する時間」「今は決める時間」と明確に分けることが大切です。各メンバーの違いを意見の対立として扱うのではなく、プロジェクトを多面的に検討するための役割の違いとして扱うと、チーム全体の力を活かしやすくなります。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

 

入力例5

先に行う作業

ガイドブック/Webブラウザ版 P.25「クリエイティブ・プロセスを活用する」の本文部分をコピーして、下記の入力文の前に貼り付けます。
図は貼り付けなくても、生成AIは本文の説明から内容を理解できます。
なお、ガイドブック/電子カタログ版の該当ページをスクリーンショットで貼り付けても構いません。

この説明を前提に、5名のスコアをもとに、プロジェクトを進める際の役割分担を整理してください。
クリエイティブ・プロセスの各段階において、誰が力を発揮しやすいか、どの段階で注意が必要になりやすいかを教えてください。
あわせて、このチームでプロジェクトを円滑に進めるための進行上の工夫も整理してください。

 

入力例6

新しくFさんがチームに加わります。
Fさんのスコアは、A68、B42、C55、D35です。
Fさんにメンターをつけたいので、先に入力した既存メンバー5名のスコアと比較し、A・B・C・Dそれぞれのスコア差をもとに、スコア傾向が近い人を候補として挙げてください。
スコア傾向の近さは、各項目の差の絶対値を合計し、その合計値が小さい順に判断してください。
候補者を挙げる際は、合計値、メンター候補として適している理由、注意した方がよい点もあわせて整理してください。

生成AIから得られる実際の回答例(約700字で指定)

入力スコア:Fさん A68、B42、C55、D35 / 既存メンバー5名
判定ルール:省略

Fさんのスコアを既存メンバー5名と比較すると、スコア傾向が最も近いのはBさん、次に近いのはあなたです。

まず、BさんはA65、B38、C60、D37で、Fさんとの差の合計は14です。
A・B・C・Dの各スコアが全体的に近く、特にAとCがともに高めである点が共通しています。そのため、Fさんが物事を論理的に整理しながらも、人との関係性や納得感を大切にする傾向を、Bさんは理解しやすいと考えられます。
メンターとしては、業務上の判断だけでなく、周囲との関わり方や相談の仕方についても支援しやすい相手です。

次に近いのは、あなたです。
あなたのスコアはA75、B48、C42、D35で、Fさんとの差の合計は26です。FさんとはAが高く、Dが低めである点が共通しており、事実や根拠をもとに考える姿勢、物事を整理して進めたい感覚は共有しやすいでしょう。一方で、FさんはあなたよりCが高いため、人間関係や周囲への影響、気持ちの納得感を重視しやすい可能性があります。
そのため、あなたがメンターになる場合は、合理的な整理や業務の進め方を支援しつつ、Fさんの気持ちや周囲との関係にも目を向けることが大切です。

スコアの近さだけで見ると、第一候補はBさん、第二候補はあなたです。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

なお、メンター選定は、スコアの近さだけではなく、業務経験、日頃の関わりやすさ、相談のしやすさなどを踏まえ、総合的に判断してください。

ご利用にあたって
 本ガイドは、利き脳診断をご利用・ご検討いただく方が、診断結果をより実践的に活用いただくための資料です。
 その目的の範囲内で、自由にご利用いただけます。
 なお、本ガイドの内容を目的外で転載・再配布・販売・公開したり、改変して利用することはご遠慮ください。