
タイプの違う相手とのストレスを減らす
職場のメンバーが、みな自分と同じタイプであるとは限りません。
自分とはタイプの違うメンバーがいる場合、その相手の言い方、反応、判断の仕方、仕事の進め方に対して、違和感や物足りなさを感じることがあります。
特に、相手が自分と対角関係にある場合は、自分にとって自然な考え方や伝え方と、相手にとって自然な考え方や伝え方が大きく異なるため、ストレスを感じやすくなります。
このとき、相手は必ずしも、あなたに対して悪意があってそのような言動をしているとは限りません。
実際の意図は、相手本人に確認しなければ分かりませんが、相手の言動を、思考特性やコミュニケーションの違いから生じた反応として捉え直せる場合もあります。
ガイドブック「今日からできる3つのステップ」のステップ2(17ページ)では、タイプの違う相手との関わり方を整理しています。
相手の言動を、悪意や否定ではなく、思考特性の違いとして受け止める考え方です。
相手の言動をすぐに「自分への否定」「配慮のなさ」「悪意」と受け止めるのではなく、まずは「この人は自分とは違う思考特性で反応しているのかもしれない」と整理してみる考え方です。
そうすることで、相手の言動を一歩置いて受け止めやすくなります。
相手の言動に必要以上に反応しないためのきっかけになり、自分自身のストレスを減らしやすくなります。
ただし、これは相手の言動をすべて我慢するという意味ではありません。
また、自分だけが無理をして相手に合わせるという意味でもありません。
とはいえ、「タイプが違うだけだ」と頭では理解できても、実際に相手の言動を受け入れることは簡単ではありません。
上司や先輩など、自分から距離を取りにくい相手の場合は、受け入れようとしても気持ちがついていかず、その人の言い方や反応がストレスとして積み重なっていくことがあります。
このようなときは、生成AIを活用し、その日にあった出来事、相手とのやり取り、自分が感じた違和感やストレスを入力します。
生成AIの回答を手がかりにすることで、相手の言動の背景にどのような思考特性がある可能性があるのか、自分がなぜそこにストレスを感じたのかを考えやすくなります。
また、相手のタイプによっては、自分が期待しているような承認や肯定の言葉が返ってこない場合があります。
たとえば、自分としては丁寧に準備したつもりでも、相手からは十分に評価されたように感じられず、物足りなさや寂しさを感じることがあります。
そのような場合も、生成AIに出来事を整理してもらうことで、自分の行動の意味や、相手から十分な反応が返ってこなかった理由を、タイプの違いとして捉え直しやすくなります。
このページの目的は、単に愚痴をこぼしたり、ストレスを吐き出したりすることではありません。
タイプの違う相手との関わりを生成AIを使って整理し、相手の言動を受け止める視点や、次に関わるときの工夫を見つけることで、自分自身のストレスを少しでも減らすことが目的です。
生成AIに入力する際は、基本情報や各入力例の「コピー」ボタンを押して、あなたがお使いのChatGPTなどに貼り付けてください。
スコア部分や「××××」の部分は、ご自身の内容に合わせて置き換えてください。
入力する「基本情報と回答の前提」
自分のスコアと判定ルールに加えて、相手のスコアが分かる場合は相手のスコアを入力します。
あわせて、このページでの活用の前提となる基本方針も入力します。
私のスコアは、A○、B○、C○、D○です。
相手のスコアは、A○、B○、C○、D○です。
相手のスコアが分からない場合は、「相手のスコアは分かりません」と入力します。
このスコアは、ハーマンモデルをベースとした診断のスコアです。
A・B・C・Dの4つのスコアは、一人の受検者ごとに合計200点です。
48点以上が優勢脳と判定されます。
回答するときは、最も高い領域や優勢脳だけで判断せず、私と相手それぞれのA・B・C・Dのスコア全体のバランスと、領域ごとのスコア差を踏まえてください。
相手のスコアが分からない場合は、相手のタイプ、優勢脳、A・B・C・Dの順位やスコアを推定しないでください。
入力した実際の発言や行動から確認できる、情報の求め方、伝える順番、判断の仕方などを整理してください。
基本方針
タイプの違う相手の言動に、違和感やストレスを感じることがあります。
相手の言動の根底に、「悪意」「否定」「配慮のなさ」があると、最初から決めつけないでください。
一方で、「悪意はない」「思考特性の違いだけである」とも決めつけないでください。
実際の意図は分からないことを前提に、入力した出来事から、思考特性やコミュニケーションの違いとして捉え直せる可能性を整理してください。
そのうえで、私がなぜその言動にストレスを感じたのかを、私のスコアや、私がその場で期待していたこととの関係から説明してください。
相手の言動をすべて我慢することや、私だけが無理をして相手に合わせることは前提にしないでください。
失礼な言動、人格否定、威圧、ハラスメントなどの可能性がある場合は、単なるタイプの違いとして処理しないでください。
目的は、実際の状況を整理し、私が必要以上にストレスを溜めずに相手と関わる方法を見つけることです。
次に同じ相手と関わるときの、
・自分の中での受け止め方
・その場での返し方
・確認するとよいこと
・自分の希望の伝え方
・事前に準備できること
を、具体的な言葉や行動に落とし込んでください。
続けて、以下の入力例を参考に、その日にあった出来事や知りたいことを質問します。
各入力例は、そのままコピーして使うことも、目的に合わせて一部を変更して使うこともできます。
補足
生成AIに質問する際は、相手ごとにチャットを分けることをおすすめします。
別の上司、別の同僚、別の部下など、相手が変わる場合は、新しいチャットを作成し、その最初にスコア・判定ルール・基本方針を入力してください。
同じ相手について、その日にあった出来事、1週間の振り返り、次回の関わり方などを続けて整理する場合は、同じチャット内で質問を続けると、これまでの流れを踏まえた回答を得やすくなります。
同じチャット内では、毎回前提情報を入力し直す必要はありません。
「この言葉への返し方を3つ出してください」「もう少し穏やかな言い方にしてください」「来週の準備を整理してください」など、短い質問を重ねながら回答を深めることができます。
相手に確認して分かったことや、次に実際に起きたことがある場合は、その情報を追加してください。
実際の発言や反応を、最初にスコアから考えた仮説よりも優先して回答させることができます。
ただし、相手が変わった場合、前回の入力から時間が空いた場合、前提を整理し直したい場合は、あらためてスコア・判定ルール・基本方針を入力してください。
入力例1
ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例1
今日、上司に業務の進め方を報告したところ、「もっと全体を見て考えた方がいい」と言われました。
私は、自分なりに手順や根拠を整理して報告したつもりだったため、その言い方に強いストレスを感じました。
私のスコアと相手のスコア、基本方針をもとに、次の点を整理してください。
・上司の発言から実際に確認できること
・私がその言葉をどのような意味として受け取った可能性があるか
・私がストレスを感じた理由
・私と上司の思考特性の違いとして説明できる可能性
・この発言だけでは判断できないこと
上司に悪意があった、または悪意がなかったと決めつけず、今回の発言を必要以上に自分への否定として受け止めないための見方を示してください。
入力例2
ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例2
今日、上司に相談したところ、私が具体的な状況を説明している途中で、「で、結局どうしたいの?」と言われました。
私は、状況をきちんと説明してから相談したかったので、途中で遮られたように感じ、強いストレスを感じました。
私のスコアと相手のスコア、基本方針をもとに、次の点を整理してください。
・私はどのような順番で話したいと考えていた可能性があるか
・上司はどの情報を先に求めていた可能性があるか
・情報を伝える順番の違い
・私が「遮られた」「話を聞いてもらえなかった」と感じた理由
・上司の質問を、自分への否定以外にどのように捉えられるか
そのうえで、次に同じことを言われたときに、自分の中でどう整理するとよいかと、その場で使える短い返答例を3つ示してください。
入力例3
ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例3
上司は、私が報告や相談をすると、細かい手順よりも「それで何が変わるのか」「今後どうしたいのか」「相手にはどう影響するのか」をよく聞いてきます。
私は、まず事実や手順を整理して話したいので、毎回少し急かされているように感じ、ストレスが溜まります。
私のスコアと相手のスコア、基本方針をもとに、次に同じ上司と関わるときに、私がストレスを溜めすぎないための方法を整理してください。
次の4つに分けて示してください。
・上司の質問を受けたときの、自分の中での捉え方
・報告や相談の前に準備しておくこと
・話し始めるときに使える言葉
・途中で急かされたと感じたときの返し方
単に「気にしない」「相手を受け入れる」「相手に合わせる」とするのではなく、自分が必要としている手順や根拠の説明も保ちながら、伝える順番を調整する方法にしてください。
生成AIから得られる実際の回答例
入力スコア:自分 A75、B48、C42、D35/相手 A35、B42、C48、D75
判定ルール・基本方針:省略
次に同じ上司と関わるときは、まず上司の質問を「急かされている」「否定されている」と受け止める前に、次のように整理してみるとよいでしょう。
1. 上司は私の手順を否定したのではなく、先に全体像を確認したかった可能性がある。
2. 私は手順や根拠から考える方が自然だが、上司は目的、変化、影響を先に確認する方が理解しやすい可能性がある。
3. 求めている情報の順番が違うために、私は「急かされた」「否定された」と感じたのかもしれない。
4. 今回の質問だけでは、上司が私の考えを否定したのか、単に説明の順番を変えてほしかったのかは確定できない。
このように受け止めることで、上司の言葉に毎回強く反応しすぎずに済みます。
また、報告や相談の前に、次の3つを短くメモしておくと、気持ちが楽になります。
1. この話の目的
2. これによって変わること
3. 上司に確認したいこと
あなたはA75が最も高く、B48も優勢脳に入っているため、事前に目的、根拠、手順を整理しておくと、自分のペースを保ちやすくなります。
一方、上司はD75が最も高く、C48も優勢脳に入っているため、細かい手順に入る前に、全体像、今後の展開、相手への影響を確認したい傾向があると考えられます。
たとえば、話し始める前に自分の中で、「まず目的を一言だけ出してから、手順を説明する」と決めておくとよいでしょう。
言い方としては、次のような形です。
「まず全体像からお伝えすると、この件は〇〇を進めるための相談です。
続けて、具体的な手順を説明します。」
このように始めると、上司の反応に振り回されにくくなります。
大切なのは、上司に完全に合わせることではありません。
自分が安心できる手順や根拠の整理を保ちながら、上司が求める全体像を、まず最初に添えることです。
※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。
入力例4
ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例4
上司に依頼された資料を、時間をかけて丁寧に作成しました。
自分としては、かなり準備して提出したつもりでしたが、上司からは「確認しました」「では次はこれをお願いします」とだけ言われ、特に評価や感謝の言葉はありませんでした。
私は、きちんと準備したことを少しは認めてもらいたい気持ちがあり、自分の努力が十分に伝わっていないように感じました。
私のスコアと相手のスコア、基本方針をもとに、次の点を整理してください。
・私が評価や感謝の言葉を期待した理由
・相手の反応から実際に確認できること
・相手の反応を、タイプの違いとして捉え直せる可能性
・相手の反応だけでは判断できないこと
・自分の努力や行動の意味を、自分の中でどう整理するとよいか
ただし、「評価されなかった」とも「言葉がなくても評価されている」とも決めつけないでください。
必要な場合は、上司へ確認やフィードバックを求めるための、自然で短い言い方も3つ示してください。
入力例5
ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例5
相手のスコアは分かりません。
ただ、その上司はいつも、細かい手順よりも、全体像、今後の方向性、相手への影響、本人の考えを先に確認することが多いです。
私が根拠や手順を説明しようとすると、「それで結局どうしたいの?」「相手にとって何がよいの?」と聞かれることが多く、私は急かされたり、話を十分に聞いてもらえていないように感じます。
私のスコアと基本方針をもとに回答してください。
ただし、相手のA・B・C・Dのスコア、優勢脳、タイプを推定しないでください。
入力した言動から実際に確認できる範囲で、次の点を整理してください。
・相手が先に知りたがっている情報
・私が先に伝えたい情報
・両者の情報の順番の違い
・私がストレスを感じる理由
・相手の質問を、自分への否定以外にどう捉えられるか
・次に報告や相談をするときの具体的な伝え方
また、相手について判断できないことは、判断できないと明記してください。
入力例6
ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例6
この1週間、同じ上司との関わりでストレスを感じた出来事を整理します。
・月曜日:報告したところ、「全体として何が言いたいの?」と聞かれた。
・火曜日:相談中に、「あなたはどうしたいの?」と何度も聞かれた。
・水曜日:細かい手順を説明したら、「そこよりも、先に目的を確認したい」と言われた。
・木曜日:自分なりに根拠を整理して提案したが、「相手にとって本当にそれがよいの?」と聞かれた。
・金曜日:確認したところ、「もっと先を見て考えた方がいい」と言われ、落ち込みました。
私のスコアと相手のスコア、基本方針をもとに、次の点を整理してください。
・私がストレスを感じた場面の共通点
・上司が繰り返し求めていた情報
・私が先に伝えようとしていた情報
・私と上司のスコアの違いから説明できること
・スコアだけでは説明できないこと
・私が毎回期待していた反応
・来週も同じ状況になりやすい場面
そのうえで、来週の対応を次の3つに分けて提案してください。
・報告や相談の前に準備すること
・その場で使う言葉
・ストレスを感じた後に自分の中で整理すること
すべてを私が我慢したり、上司に完全に合わせたりする内容にはしないでください。
相手を決めつけず、自分のストレスを減らすために活用する
生成AIから得られる回答は、相手の性格、感情、意図、タイプを断定するものではありません。
相手の言動を一方的に悪意や否定として受け止める前に、思考特性やコミュニケーションの違いとして捉え直せる可能性を検討するための参考としてください。
一方で、失礼な言動、人格否定、威圧、ハラスメントなどを、すべて「タイプの違い」として我慢する必要はありません。
生成AIの回答をそのまま受け入れるのではなく、実際の相手との関係性、繰り返されている言動、その場の状況を踏まえながら、自分のストレスを減らすために使える受け止め方、確認の仕方、関わり方を選んでください。
その後に実際に起きたことを同じチャットに入力すると、最初の見方を修正しながら、次の対応を考えることができます。
その目的の範囲内で、自由にご利用いただけます。
なお、本ガイドの内容を目的外で転載・再配布・販売・公開したり、改変して利用することはご遠慮ください。
