自分の行動やコミュニケーションの幅を広げる


利き脳診断のベースになっているハーマンモデルには、「先天3割・後天7割」という考え方があります。
これは、人の思考特性は生まれ持った要素だけで決まるものではなく、置かれている環境や日々の経験、トレーニングによって変化していくという考え方です。
ガイドブック29ページの「不得意領域へのアプローチ」では、A・B・C・Dそれぞれの領域が低い場合に、その領域のスコアを高めていくための取り組みとして、職場やプライベートで取り入れられる行動例が紹介されています。

低い領域・不得意領域について

ここでいう「低い領域」とは、A・B・C・Dの4つの領域のうち、結果シート上で優勢脳を示す「*」が付いていない領域を基本とします。
ただし、「*」が付いていないからといって、必ず不得意であるとは限りません。スコアの差や全体のバランスもあわせて見ることが大切です。
まずは第4位の領域を中心に、一重優勢や二重優勢の場合は第3位の領域もあわせて確認します。

ただし、不得意領域を高めようとすることは、自分にとって自然には出にくい行動や考え方を、意識的に増やし、これまでの自分の反応や行動パターンを少し変えていくことでもあります。
そのため、取り組み方によっては一定のストレスがかかる場合があります。
そこで、まずは無理に不得意領域のスコアを高めようとするのではなく、自分にとって低い領域を「意識」し、できる範囲でコミュニケーションや行動に取り入れることから始めることをおすすめします。

生成AIを活用することで、ガイドブックに示された基本的な考え方を、あなたの仕事環境や生活環境、面談・面接などの具体的な場面に合わせて落とし込むことができます。

 

1. 低い領域を、できる範囲でコミュニケーションに取り入れる


最初にご紹介する、ガイドブック16ページの「今日からできる3つのステップ」のステップ1は、不得意領域のスコアを高めることを目的にしたものではありません。
ここでの考え方は、自分にとって低い領域を、無理に高めようとしなくてもよいということです。
無理に得意にしようとしたり、ストレスをかけてまでスコアを高めようとしたりする必要はありません。

ただし、自分にとって低い領域があるということは、その領域を自然に使っている人、たとえば対角関係の相手から見ると、自分の伝え方や行動が物足りなく感じられたり、違和感として受け止められたりする場合があります。
そのため、まずは自分の低い領域を確認し、「自分には自然には出にくい思考や言動がある」ということを意識します。
そのうえで、相手が感じる物足りなさや違和感を少しでも減らすために、どのような言葉や行動をとればよいかを考えます。

このときのポイントは、あくまで「無理のない範囲で取り入れる」ことです。
不得意領域のスコアを高めることを目的にするのではなく、できる範囲で、いつものコミュニケーションや行動に少し変化を加えられるようになることを目標にします。

生成AIを活用すると、自分のスコアとステップ1の考え方をもとに、職場での会話、メール、報告、相談、面談など、具体的な場面に合わせて、無理なく取り入れられる言葉や行動を整理できます。

 

入力する基本情報


まず、生成AIには、自分のスコアと判定ルールに加えて、次の基本方針を入力します。

● 私のスコアは、A75、B48、C42、D35です。
● このスコアは、ハーマンモデルをベースとした診断のスコアです。
● A・B・C・Dの4つのスコアの合計は200点です。
● 48点以上が優勢脳と判定されます。

基本方針
不得意領域のスコアを無理に高めることを目的にするのではなく、自分にとって低い領域を意識し、できる範囲でコミュニケーションや行動に取り入れることを前提にしてください。
私の低い領域を自然に使っている相手、特に対角関係の相手から見たときに、私の伝え方や行動が物足りなく感じられたり、違和感として受け止められたりする可能性があることを前提にしてください。
ただし、私に過度なストレスがかからないよう、無理のない範囲で取り入れられる言葉や行動を提案してください。
提案する内容は、「意識する」「大切にする」「配慮する」といった抽象的な助言ではなく、誰が読んでも同じように理解でき、実際の場面でそのまま試せる具体的な言葉や行動に落とし込んでください。

ここまでを入力したうえで、続けて知りたいことを質問します。

補足

生成AIに質問する際は、テーマごとにチャットを分けることをおすすめします。
たとえば、「低い領域をコミュニケーションに取り入れる」「不得意領域を高めるための実践計画」「面談・面接での活用」など、テーマが変わる場合は、新しいチャットを作成し、その最初にスコア・判定ルール・基本方針を入力してください。

一方、同じテーマについて同じチャット内で続けて質問する場合は、毎回スコア・判定ルール・基本方針を入力し直す必要はありません。
ただし、前回の入力から時間が空いた場合や、話の前提を整理し直したい場合は、あらためてスコア・判定ルール・基本方針を入力してください。

 

入力例1

私のスコアをもとに、私にとって自然には出にくい領域を確認してください。
そのうえで、その領域のスコアを無理に高めることを目的にするのではなく、職場での会話や日常のコミュニケーションの中で、無理なく取り入れられる小さな行動を10個挙げてください。

生成AIから得られる実際の回答例

入力スコア:A75、B48、C42、D35
判定ルール・基本方針:省略

あなたのスコアは、A75、B48、C42、D35です。
Aが最も高く、Bも優勢脳に入っているため、論理的に考える、根拠を確認する、手順を整理する、効率よく進めるといった傾向が出やすいと考えられます。

一方で、D35、C42は相対的に低く、特にDの「全体像・可能性・柔軟な発想」、Cの「感情面・共感・関係性への配慮」は、自然には出にくい可能性があります。

無理にDやCを得意にしようとする必要はありません。
ただし、DやCを自然に使っている人から見ると、あなたの伝え方が少し硬く感じられたり、結論や根拠に寄りすぎているように見えたりする場合があります。

無理なく取り入れられる小さな行動としては、次の10個です。

1. 初対面の相手には、最初の挨拶だけ意識して笑顔で「よろしくお願いします」と言う。
2. 会話の最初に、「今日は少し相談しながら進めたいです」と一言添える。
3. 相手が話したあとに、すぐ結論を返さず、「そういう見方もありますね」と一度受け止める。
4. 説明を始める前に、「全体としてはこういう話です」と一文だけ全体像を言う。
5. 依頼をするときに、「急ぎで恐縮ですが」「お願いできますか」を添える。
6. 報告の最後に、「ここまでで気になる点はありますか」と確認する。
7. 打ち合わせの最後に、「ほかに気になっていることはありますか」と聞く。
8. 相手が迷っている様子のときは、「一度整理すると、選択肢はこの2つですね」と言ってから話す。
9. メールの冒頭に、「いつもありがとうございます」または「ご確認ありがとうございます」を一文入れる。
10. 自分の意見を伝えたあとに、「違う見方があれば教えてください」と一言添える。

これらは、性格を変えるための行動ではありません。
いつもの論理的な伝え方に、相手が受け取りやすくなる一言や行動を少し加えるためのものです。

10個すべてを行う必要はありません。
実際の場面に合いそうなもの、自分にとって無理なくできそうなものを1つか2つ選び、まずは試してみるとよいでしょう。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

 

入力例2

初対面の相手や面談の場面で、相手に安心感を持ってもらい、話しやすい印象を持ってもらうために、私が無理なく取り入れられる小さな行動を10個挙げてください。
私のスコアをもとに、相手が物足りなさや違和感を感じやすい点があれば整理したうえで、実際の場面でそのまま試せる具体的な行動にしてください。

 

入力例3

職場での報告・相談・依頼の場面で、私の伝え方に対して相手が物足りなさや違和感を感じやすい点を整理してください。
そのうえで、私が無理なく加えられる一言、確認の仕方、伝える順番などを、具体的な行動として10個挙げてください。

 

2. 不得意領域を高めるための取り組みを考える


前半では、不得意領域のスコアを無理に高めるのではなく、低い領域を意識し、できる範囲でコミュニケーションや行動に取り入れる考え方を紹介しました。
ここからは、もう一歩進んで、不得意領域そのものを高めるための取り組みを考えます。
ガイドブック29ページの「不得意領域へのアプローチ」では、A・B・C・Dそれぞれの領域が低い場合に、その領域のスコアを高めていくための取り組みとして、職場やプライベートで取り入れられる行動例が紹介されています。

ただし、そこに掲載されている内容はあくまで一例です。実際に取り組む際には、現在の仕事環境、生活環境、役割、年齢、置かれている状況に合わせて、無理なく継続できる形に落とし込むことが大切です。
また、不得意領域を高める取り組みは、1回だけ実行して終わるものではありません。一定期間取り組み、実際にやってみたこと、できたこと、できなかったこと、ストレスを感じたこと、周囲の反応などを振り返りながら、調整し継続していく必要があります。

このとき大切なのは、不得意領域の行動をそのまま真正面から頑張るのではなく、自分の得意領域を入口にすることです。
たとえば、Dが高くBが低い人がスケジュール管理に取り組む場合、いきなり細かく予定を管理しようとすると、それ自体が大きなストレスになる場合があります。
その場合は、自分が使いたくなる手帳やスケジュール管理アプリを選ぶ、色や見た目を工夫する、自由にメモできる余白を作るなど、Dの強みである創造性や自由度を活かして始める方法があります。

このように、不得意領域の行動をそのまま頑張るのではなく、自分の得意領域から入り、続けやすい形に変えることで、結果として不得意領域のスコアを高める取り組みにつなげやすくなります。
生成AIを活用すると、自分のスコアや状況に合わせて、1週間単位、1か月単位の実践計画を作成できます。さらに、実践後の結果を生成AIにフィードバックすることで、次の計画をより現実に合った内容に調整していくことができます。

 

入力する基本情報


まず、生成AIには、自分のスコアと判定ルールに加えて、今回取り組みたい不得意領域と、次の基本方針を入力します。

● 私のスコアは、A75、B48、C42、D35です。
● このスコアは、ハーマンモデルをベースとした診断のスコアです。
● A・B・C・Dの4つのスコアの合計は200点です。
● 48点以上が優勢脳と判定されます。
● 今回取り組みたい不得意領域は、D領域です。

基本方針
不得意領域のスコアを高めるための取り組みを考えます。
単発の助言ではなく、一定期間取り組める実践計画として提案してください。
今回取り組みたい不得意領域を確認したうえで、その領域のスコアを高めるための具体的な行動を提案してください。
ただし、不得意領域の行動をそのまま求めるだけでなく、私の得意領域を入口にして、続けやすい形にしてください。
Aが高い場合は、目的・効果・数値・改善結果が見える形にしてください。
Bが高い場合は、手順化・習慣化・チェックリスト化しやすい形にしてください。
Cが高い場合は、人との約束や周囲への貢献につながる形にしてください。
Dが高い場合は、自由度、創造性、オリジナリティを感じられる形にしてください。
過度な負荷にならないよう、無理なく継続できる内容にしてください。
また、実践後に、できたこと、できなかったこと、ストレスを感じたこと、周囲の反応などを振り返り、その結果をもとに次の計画を調整できるようにしてください。

ここまでを入力したうえで、続けて知りたいことを質問します。

 

入力例4

私のスコアと基本方針をもとに、D領域のスコアを高めるために、日常や職場で取り組める具体的な行動を10個挙げてください。
その際、D領域の行動をそのまま頑張るだけでなく、私の得意領域であるA領域とB領域を入口にして、無理なく続けやすくするための工夫やアドバイスもあわせて教えてください。

生成AIから得られる実際の回答例

入力スコア:A75、B48、C42、D35
スコアを高めたい不得意領域:D領域
判定ルール・基本方針:省略

あなたのスコアは、A75、B48、C42、D35です。

Aが最も高く、Bも優勢脳に入っているため、論理的に考える、根拠を確認する、手順を整理する、効率よく進めるといった力が出やすいタイプです。
一方で、D35は相対的に低く、全体像を広げて考える、可能性を発想する、自由にアイデアを出す、先の展開をイメージするといったことは、自然には出にくい可能性があります。

D領域のスコアを高めるためには、いきなり「自由に発想しましょう」「もっと大きく考えましょう」としても、負荷が大きくなりやすいです。
そのため、あなたの得意領域であるAとBを入口にして、目的や手順を明確にしながら、少しずつDの行動に触れていく形がよいでしょう。

D領域のスコアを高めるために、日常や職場で取り組める具体的な行動は次の10個です。
それぞれの行動について、A領域・B領域が高い人が無理なく続けやすくなる工夫もあわせて示しています。

1. 会議や打ち合わせの前に、「この話の最終目的は何か」を1文で書く。
A領域が高い人は、目的や判断基準が明確になると取り組みやすくなります。会議前の準備として「目的を1文で書く」という形にすると、D領域の全体像を考える行動を、A領域の得意な整理力から始められます。さらに、毎回同じメモ欄や会議資料の冒頭に書くようにすると、B領域の手順化もしやすくなります。
2. 仕事を始める前に、「この作業がうまくいったら、誰にどんな良い影響があるか」を1つ書く。
D領域の「先の可能性を考える」行動ですが、いきなり自由に未来を想像しようとすると難しく感じる場合があります。そこで、「誰に」「どんな影響があるか」という2つの問いに分けると、A領域の因果関係で考えやすくなります。作業開始前のチェック項目に入れると、B領域の習慣化にもつながります。
3. 報告資料を作るとき、最後に「今後考えられる展開」を1行だけ加える。
A・Bが高い人は、事実や手順、結論を整理することは得意でも、先の展開や可能性を添えることは後回しになりやすい場合があります。そこで、報告資料の最後に「今後考えられる展開」という固定欄を作っておくと、B領域のフォーマット化によって続けやすくなります。1行だけでよいと決めることで、負荷も軽くなります。
4. 何かを判断するとき、「今の案以外に、別の選択肢は1つあるか」と自分に聞く。
  (工夫は省略)
5. 週に1回、今進めている仕事について「半年後にどうなっていたらよいか」を3行で書く。
  (工夫は省略)
6. 会議で結論を出す前に、「念のため、別の見方をするとどうなるか」を1回だけ考える。
  (工夫は省略)
7. 企画や改善案を考えるとき、まず現実性を判断せずに、思いついた案を3つだけメモする。
  (工夫は省略)
8. 資料の冒頭に、細かい説明に入る前の「全体像」を1枚または3行でまとめる。
  (工夫は省略)
9. 誰かのアイデアを聞いたとき、すぐに問題点を指摘せず、「その案がうまくいくとしたら、どんな場面か」を一度考える。
  (工夫は省略)
10. 1日の終わりに、「今日の仕事で、もう少し広く考えられたかもしれない場面」を1つだけ振り返る。
  (工夫は省略)

この10個は、D領域のスコアを無理に高めるための大きな課題ではありません。
あなたの得意なAの「目的・根拠・効果を確認する力」と、Bの「手順化・習慣化する力」を使いながら、少しずつDの「全体像・可能性・発想」に触れるための行動です。

最初から10個すべてに取り組む必要はありません。
まずは、1、4、8のように、今の仕事の流れを大きく変えずに取り入れられるものから始めるとよいでしょう。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

 

入力例5

D領域のスコアを高めるために、1週間の実践計画を作成してください。
私の得意領域であるA領域とB領域を入口にして、目的、手順、実行タイミング、振り返り方法が分かるようにしてください。
1日あたりの負荷が大きくなりすぎないようにし、現実的に続けられる計画にしてください。

 

入力例6

D領域のスコアを高めるための1週間の実践計画に取り組みました。
実践結果は以下の通りです。
・実際に取り組んだこと:××××××××
・できたこと:××××××××
・できなかったこと:××××××××
・ストレスを感じたこと:××××××××
・周囲の反応:××××××××
・自分で気づいたこと:××××××××
この結果をもとに、次の1週間の実践計画を作成してください。
前回うまくいった点は活かし、負荷が大きすぎた点は調整してください。

 

入力例7

D領域のスコアを高めるために、プライベートの時間で取り入れやすい本、映画、動画、日常体験の候補を挙げてください。
単なるおすすめではなく、D領域の「全体像を広げる」「可能性を考える」「自由に発想する」「未来をイメージする」といった力につながるものを提案してください。
何を見ればよいか、どのような視点で見ればよいか、見た後に何をメモすればよいかまで、具体的に教えてください。

 

面談・面接で活用する


ここまで整理した内容は、就職活動や転職活動などの面談・面接の場面でも活用できます。

面談・面接では、自分の強みを伝えるだけでなく、自分の低い領域によって伝わりにくくなりやすい点を事前に確認しておくことが大切です。

生成AIを活用すると、自分のスコアをもとに、面談・面接で伝わりやすい強み、伝わりにくくなりやすい点、回答時に意識するとよい話の順番や一言を整理できます。

この場合も、前項までと同じように、自分のA・B・C・Dのスコアと判定ルールを入力したうえで質問します。

 

入力例8

私のスコアをもとに、面接や面談で、私の強みとして伝わりやすい点と、伝わりにくくなりやすい点を整理してください。
そのうえで、低い領域を補うために、回答時に意識するとよい話の順番、加えた方がよい一言、避けた方がよい話し方を教えてください。

 

入力例9

面接で「あなたの強みを教えてください」と聞かれた場合に、私のスコアをもとに、強みが伝わりやすい回答の組み立て方を教えてください。
ただし、模範回答をそのまま作るのではなく、私が自分の経験を当てはめられるように、話す順番、入れるべき要素、注意点を整理してください。

 

入力例10

私のスコアをもとに、面接や面談で、私の低い領域がマイナス印象になりやすい場面を整理してください。
そのうえで、その低い領域を否定的に説明するのではなく、「自覚していること」「工夫していること」「今後も意識したいこと」として伝えるための話し方を教えてください。

ご利用にあたって
 本ガイドは、利き脳診断をご利用・ご検討いただく方が、診断結果をより実践的に活用いただくための資料です。
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