複数名のスコアを入力し、チーム理解に活かす


チームメンバーのA・B・C・Dのスコアと判定ルールを生成AIに入力することで、チーム全体の傾向や、メンバーそれぞれが力を発揮しやすい場面、起こりやすいすれ違いなどを整理できます。

利き脳診断には、複数メンバーの結果をチームとして把握する簡易組織診断の帳票もあります。
ただし、簡易組織診断の帳票は管理画面から出力するものであり、受検者本人やチームメンバーが直接作成できるものではありません。

このページでは、簡易組織診断の帳票が手元にない場合でも、チームメンバーのスコアをもとに、チーム理解や会議・プロジェクト運営に活かすための入力例を紹介します。
生成AIを活用することで、あらかじめ決まった帳票の形式にとどまらず、複数メンバー間に生じる膨大なスコアの組み合わせの中から、その場面に合った活用の切り口を引き出しやすくなります。

最後に、少し別の使い方として、スコア傾向が近いメンバーを探す入力例も紹介します。
たとえば、新しく加わるメンバーに対するメンター候補や、相談相手の候補を考える際に活用できます。

生成AIに入力する際は、基本情報や各入力例の「コピー」ボタンを押して、あなたがお使いのChatGPTなどに貼り付けてください。
スコア部分や「××××」の部分は、ご自身の内容に合わせて置き換えてください。

なお、複数名のスコアを入力する場合、少人数であれば手入力でも問題ありませんが、人数が多い場合は、管理画面から診断済みデータをCSVで出力して利用することもできます。
詳しくは、9.CSVデータを使って、複数名のスコアを生成AIに読み込ませるをご覧ください。

 

入力する「基本情報と回答の前提」


まず、メンバーのスコアと判定ルールに加えて、回答するときに共通して踏まえてほしい前提を入力します。

以下は、チームメンバー5名のスコアです。

私:A75、B48、C42、D35
Bさん:A65、B38、C60、D37
Cさん:A40、B70、C55、D35
Dさん:A35、B45、C70、D50
Eさん:A50、B42、C38、D70

このスコアは、ハーマンモデルをベースとした診断のスコアです。
A・B・C・Dの4つのスコアは、一人の受検者ごとに合計200点です。
48点以上が優勢脳と判定されます。
この5名を1つのチームとして扱います。

回答するときは、各メンバーの最も高い領域や優勢脳だけで判断せず、一人ひとりのA・B・C・Dのスコア全体のバランスと、チーム全体の組み合わせを踏まえてください。
スコアが低い領域を、欠点、能力不足、不得意と決めつけないでください。
また、スコアだけから、各メンバーの性格、能力、経験、感情、考え、意図、適性を断定せず、考えられる特徴や傾向として整理してください。

スコアからは判断できない事実、経験、役割、関係性、本人の希望を推測して作らないでください。
実際の役割、業務経験、本人の希望、チーム内で起きた具体的な出来事などを入力した場合は、その内容を優先して回答してください。

チーム内の役割や仕事の任せ方を提案する場合は、スコアだけで担当を固定したり、向き・不向きを決めたりしないでください。
スコアは、役割分担やチーム運営を考えるための一つの参考情報として扱ってください。

続けて、以下の入力例を参考に、知りたいことを質問します。
各入力例は、そのままコピーして使うことも、目的に合わせて一部を変更して使うこともできます。

なお、回答の分量や形式を指定したい場合は、質問の最後に次のような条件を加えておくと、目的に合った回答を得やすくなります。

  • 500字以内で整理してください。
  • 箇条書きで説明してください。
  • 重要なポイントを3つに絞ってください。
  • 表形式で整理してください。

補足

生成AIに質問する際は、テーマごとにチャットを分けると、あとから見返しやすく、回答も整理されやすくなります。
たとえば、「チーム全体の傾向を整理する」「メンバーごとの力を発揮しやすい場面を整理する」「チーム内で起こりやすいすれ違いを整理する」「プロジェクト運営や会議の進め方を考える」など、質問の目的が変わる場合は、新しいチャットを作成し、その最初にチームメンバーのスコア・判定ルールを入力してください。

一方、同じテーマについて同じチャット内で続けて質問する場合は、毎回チームメンバーのスコア・判定ルールを入力し直す必要はありません。
続けて質問する際は、毎回詳しい文章を書く必要もありません。
最初に入力したスコアや判定ルールを前提にして、「会議の流れだけ作ってください」「3つに絞ってください」「この役割分担を別案にしてください」など、短い質問を重ねながら回答を深めることができます。
ただし、メンバー構成が変わった場合、前回の入力から時間が空いた場合、話の前提を整理し直したい場合は、あらためてチームメンバーのスコア・判定ルールを入力してください。

 

入力例1

ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例1

この5名を1つのチームとして見た場合の全体傾向を、各メンバーのA・B・C・Dのスコア全体のバランスと、チーム全体の組み合わせをもとに整理してください。

次の観点に分けて、700字前後で分かりやすく説明してください。
・チームとして強みになりやすい特徴
・チーム内に比較的多い視点
・意識しないと不足したり、抜け落ちたりする可能性がある視点
・意思決定や会議で起こる可能性がある特徴
・多様な視点を活かすためにできる具体的な工夫

チーム全体を一つのタイプとして決めつけず、メンバーごとの違いも踏まえて説明してください。
また、実際のチームの成果、雰囲気、人間関係を、スコアだけから推測して断定しないでください。

生成AIから得られる実際の回答例

入力スコア:私 A75、B48、C42、D35 / Bさん A65、B38、C60、D37 / Cさん A40、B70、C55、D35 / Dさん A35、B45、C70、D50 / Eさん A50、B42、C38、D70

この5名には、A・B・C・Dそれぞれが比較的高いメンバーが含まれているため、スコア構成上は、複数の視点を取り入れられる可能性があります。Aが高いメンバーが複数いるため(あなた、Bさん、Eさん)、事実や根拠をもとに考える力、課題を分析する力、合理的に判断する力は強みになりやすいでしょう。また、Cが比較的高いメンバーも複数いるため(Bさん、Cさん、Dさん)、関係者への影響や納得感を検討する視点が出やすい可能性があります。さらに、Bが高いCさんや、Dが高いEさんもいるため、計画的に進める視点と、新しい発想を広げる視点の両方を取り入れる余地があります。

一方で、メンバーごとに重視する視点が異なるため、会議では「何を大事にして判断しているのか」が見えにくくなると、すれ違いが起こりやすくなります。たとえば、Aが高いメンバーは根拠や合理性を重視し、Bが高いメンバーは手順や実行可能性を重視し、Cが高いメンバーは関係者への影響や納得感を重視し、Dが高いメンバーは可能性や新しい展開を重視しやすい傾向があります。

そのため、意思決定では、論理的に正しいかだけでなく、実行手順は明確か、関係者の納得は得られそうか、新しい可能性を十分に検討したか、という4つの視点を意識するとよいでしょう。会議では、最初に目的と決めるべきことを確認し、その後でアイデア出し、影響確認、実行計画、意思決定の順に進めると、各メンバーの強みを活かしやすくなります。

注意しないと抜け落ちやすいのは、全員が自分の得意な視点から発言し、他の視点を「細かすぎる」「感情的すぎる」「現実的でない」などと受け止めてしまう可能性があることです。違いを対立として見るのではなく、判断材料を増やすための視点の違いとして扱うことで、チーム全体の意思決定の質を高めやすくなります。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

 

入力例2

ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例2

この5名それぞれについて、A・B・C・Dのスコア全体のバランスをもとに、次の点を整理してください。

・チーム内で力を発揮しやすい可能性がある場面
・本人の強みが活かされやすい関わり方
・周囲が声をかける際に意識するとよい点
・仕事を依頼する際に、伝えると理解しやすい情報
・本人に確認した方がよいこと

スコアだけから、本人が実際に得意な仕事や、担当すべき役割を決めつけないでください。
実際の業務経験、知識、本人の希望、現在の役割によって異なる可能性があることを前提にしてください。
仕事を任せる際の提案は、役割を固定するものではなく、本人と相談する際の参考として整理してください。

 

入力例3

ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例3

この5名のA・B・C・Dのスコア全体のバランスと組み合わせをもとに、チーム内で起こる可能性があるすれ違いを整理してください。

どのメンバー同士で、どのような考え方や重視するポイントの違いが、認識のずれや摩擦につながる可能性があるかを、考えられる仮説として説明してください。

次の場面に分けて整理してください。
・会議
・役割分担
・意思決定
・進捗管理

それぞれについて、すれ違いを防ぐための具体的な確認方法、伝え方、進め方を提案してください。
スコアだけから、特定のメンバー同士が合わない、対立する、関係が悪いと断定しないでください。
実際の関係性やこれまでの出来事が入力された場合は、その内容を優先してください。

 

入力例4

ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例4

この5名で新しいプロジェクトを始めます。

各メンバーのA・B・C・Dのスコア全体のバランスを踏まえて、初回ミーティングの進め方を1,000字前後で整理してください。

次の内容を含めてください。
・議題の順番
・各議題の目的
・各メンバーから意見を引き出すための質問例
・発言が一部の人に偏らないための工夫
・最後に決めておくべきこと
・次回までの行動を確認する方法

あわせて、このメンバー構成では、どのような進め方をすると特定の視点が抜けたり、会議が進みにくくなったりする可能性があるかを整理してください。
ただし、各メンバーの発言内容や行動をスコアだけから決めつけず、会議中の実際の反応を確認しながら調整できる進め方にしてください。

生成AIから得られる実際の回答例

入力スコア:私 A75、B48、C42、D35 / Bさん A65、B38、C60、D37 / Cさん A40、B70、C55、D35 / Dさん A35、B45、C70、D50 / Eさん A50、B42、C38、D70

この5名で新しいプロジェクトを始める場合、初回ミーティングでは、最初から細かな実行計画に入るのではなく、目的共有、意見出し、影響確認、役割整理、次の行動確認という順番で進めると、各メンバーの強みを活かしやすくなります。

まず冒頭では、プロジェクトの目的、背景、今回のミーティングで決めたいことを明確にします。あなたやBさんのようにAが高いメンバーは、目的や判断材料が明確になると議論に入りやすくなります。また、CさんのようにBが高いメンバーにとっても、進め方や到達点が見えることで安心して参加しやすくなります。

次に、アイデアを広げる時間では、Dが比較的高いEさんの視点を活かしやすい可能性がありますが、Eさんだけを発想担当と決めるのではなく、全員から意見を出してもらうとよいでしょう。この段階では、すぐに実現可能性を判断せず、「どんな可能性があるか」「従来と違う進め方はないか」を広げることを優先します。ここで早く結論を出しすぎると、Dの発想が十分に活かされない可能性があります。

その後、Bさん、Cさん、DさんのようにCが高いメンバーの視点を活かし、関係者への影響や、メンバーの納得感、顧客や周囲への伝わり方を確認します。新しいプロジェクトでは、合理性だけでなく、関係者がどう受け止めるかも重要です。この確認を入れることで、後から「聞いていない」「納得できない」といったすれ違いを減らしやすくなります。

次に、実行手順、担当、期限、確認方法を整理する場面では、Bが比較的高いCさんやあなたの視点が参考になりやすい可能性があります。ここでは、「誰が」「いつまでに」「何をするか」を明確にし、次回までの具体的な行動に落とし込みます。実際の担当は、経験、現在の業務量、本人の希望も確認して決めます。特にBが高いメンバーは、手順や役割が明確になることで力を発揮しやすくなります。

このチームで会議がうまく進まない場合に起こりやすいのは、Aの強いメンバーが早く合理的な結論を出そうとし、Dの発想やCの納得感が置き去りになることです。また、Cの視点が強く出ると、関係者への配慮に時間がかかり、Bのメンバーが「いつ決めるのか」と感じる可能性もあります。

そのため、初回ミーティングでは、議題ごとに「今は広げる時間」「今は影響を確認する時間」「今は決める時間」と明確に分けることが大切です。各メンバーの違いを意見の対立として扱うのではなく、プロジェクトを多面的に検討するための役割の違いとして扱うと、チーム全体の力を活かしやすくなります。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

 

入力例5

ここでは、次の3つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例5の追加情報
③ 入力例5

入力例5の追加情報

以下のガイドブック「クリエイティブ・プロセス」(25ページ)の考え方を、入力例5の追加情報としてコピーして入力してください。

【クリエイティブ・プロセス】
クリエイティブ・プロセスとは、チームで新しいアイデアを形にし、実行可能な計画に落とし込むために、A・B・C・Dそれぞれの視点を順番に活用する考え方です。

基本的な流れは、D → A → C → D → B です。

1.D:創始・企画
まず、Dの視点で新しいアイデアや可能性を広げます。
既存のやり方にとらわれず、「どんな可能性があるか」「新しい切り口はないか」を考える段階です。

2.A:分析・定義
次に、Aの視点でアイデアを整理し、目的、根拠、実現可能性、判断基準を明確にします。
出てきたアイデアを論理的に定義し、何を目指すのかをはっきりさせる段階です。

3.C:導入・検証
次に、Cの視点で、関係者にどう伝わるか、チームや顧客がどう受け止めるか、協力や共感を得られるかを確認します。
アイデアや計画を、人や組織に受け入れられる形に整える段階です。

4.D:再確認・コンセプト調整
もう一度Dの視点に戻り、全体のコンセプトが当初のアイデアや目的からずれていないかを確認します。
必要に応じて、発想を広げ直したり、より魅力的な方向に調整したりします。

5.B:実行・管理
最後に、Bの視点で、具体的な手順、役割分担、期限、品質、納期、進捗管理を整理します。
アイデアを実際に動かし、確実に実行するための段階です。

この流れは、必ずしも毎回この順番どおりに完璧に進める必要はありませんし、実際にその通りに進むものでもありません。
ただし、チームで課題解決や企画を進める際には、D・A・C・Bそれぞれの視点が不足していないかを確認することで、アイデア倒れや実行漏れ、関係者の納得不足を防ぎやすくなります。

このあとの質問に答える場合は、チームメンバーのA・B・C・Dのスコア全体のバランスをもとに、各段階で視点を活かしやすい可能性がある人、他のメンバーが補うとよい視点、不足しやすい視点、進行上注意した方がよい点を考慮して説明してください。
ただし、スコアだけで各メンバーの役割を固定しないでください。
実際の役割分担は、業務経験、知識、本人の希望、現在の負担などを確認したうえで決める前提にしてください。

この説明を前提に、5名でプロジェクトを進める際の役割分担を考えるための参考案を整理してください。

クリエイティブ・プロセスの各段階について、次の点を説明してください。
・視点を活かしやすい可能性があるメンバー
・他のメンバーが補うとよい視点
・不足や偏りが起こる可能性がある点
・全員が参加しやすくするための進め方

あわせて、このチームでプロジェクトを円滑に進めるための具体的な工夫を整理してください。
役割分担は確定案ではなく、本人の経験、知識、希望、現在の業務量を確認するためのたたき台として提案してください。
スコアだけで、誰がどの役割を担うべきかを断定しないでください。

 

入力例6

ここでは、次の2つを順番に入力します。
① 基本情報と回答の前提
② 入力例6

新しくFさんがチームに加わります。
Fさんのスコアは、A68、B42、C55、D35です。

Fさんのメンター候補を考える参考として、既存メンバー5名の中から、スコア傾向が近い人を挙げてください。
スコア傾向の近さは、A・B・C・Dそれぞれのスコア差の絶対値を合計し、その合計値が小さい順に判断してください。
各メンバーのスコア差の合計値を示したうえで、最も近い人と、その次に近い人を明確に示してください。

そのうえで、次の点を700字前後で整理してください。
・スコア上の共通点
・その共通点から、Fさんの考え方や相談内容を理解しやすいと考えられる点
・スコアが近いことによって起こり得る注意点
・実際にメンターを選ぶ際に、スコア以外に確認した方がよい点

生成AIから得られる実際の回答例

入力スコア:Fさん A68、B42、C55、D35 / 既存メンバー5名

Fさんのスコアを既存メンバー5名と比較すると、スコア傾向が最も近いのはBさん、次に近いのはあなたです。

まず、BさんはA65、B38、C60、D37で、Fさんとの差の合計は14です。
A・B・C・Dの各スコアが全体的に近く、特にAとCがともに高めである点が共通しています。そのため、Fさんが物事を論理的に整理しながらも、人との関係性や納得感を大切にする傾向を、Bさんは理解しやすいと考えられます。
スコアの共通点からは、業務上の判断や周囲との関わり方について、Fさんの考えを理解しやすい可能性があります。

次に近いのは、あなたです。
あなたのスコアはA75、B48、C42、D35で、Fさんとの差の合計は26です。FさんとはAが高く、Dが低めである点が共通しており、事実や根拠をもとに考える姿勢、物事を整理して進めたい感覚は共有しやすいでしょう。一方で、FさんはあなたよりCが高いため、人間関係や周囲への影響、気持ちの納得感を重視しやすい可能性があります。
そのため、あなたがメンターになる場合は、合理的な整理や業務の進め方を支援しつつ、Fさんの気持ちや周囲との関係にも目を向けることが大切です。

スコア傾向の近さだけで見ると、Bさんが最も近く、次にあなたが近いという結果です。これは、メンターとしての総合的な適性順位ではなく、考え方の共通点を検討するための一つの参考です。

※回答内容は、入力するスコアや質問内容、利用する生成AIによって異なります。

なお、スコアの近さは、メンター候補を考えるための一つの参考にすぎません。
実際のメンター選定は、業務経験、指導や支援の経験、本人同士の関係性、相談のしやすさ、現在の業務量、本人の希望などを踏まえ、総合的に判断してください。
考え方が近い人だけでなく、異なる視点を持ちながら相手を尊重して支援できる人が、適したメンターになる場合もあります。

ご利用にあたって
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